本ページは TRPGシナリオ書きたいサーバー Advent Calendar 2024 の 1 日目の記事です。
今年も Advent Calendar の季節がやってまいりました。今年は私が普段どんな風にシナリオを書いているか、また、これからシナリオを書きたい人に向けた「コツ」を伝授します。
これだけだと随分といい加減なシナリオの書き方に見えますが、実はそうでもないんです。
そもそもシナリオのネタと一口に言っても、導入部分なのかギミックなのか、はたまた魅力的な敵キャラなのか、人それぞれでしょう。だからシナリオの書き方に「こう」と決まったものはなく、思い付いたところから書けば良いのです。後は導入から結末まで、上手いこと辻褄を合わせるだけの簡単な作業です。
「上手いこと辻褄を合わせるだけの簡単な作業」と言いましたが、人によっては「そんなの無理」と思うかもしれません。仮にドラゴンを敵にするとして、「村を焼き払ったドラゴンを退治してくれ」と頼まれて断るPCはいないでしょう。他にももっともらしい討伐理由はいくらでも考えられるはずです。書いていてどうしても辻褄が合わなくなったら、その時練り直せばいいので、まずは肩の力を抜いて軽率に書き進めましょう。
そもそも「シナリオのネタなんて思い付かないよー」という人は、いろんなことに興味を持ちましょう。ニュースもチェックしましょう。時事ネタもときにシナリオのネタになります(私も○ッグ○ーターをネタにしました)。もちろん、架空の世界での話を作るわけですから、現実より話を盛っても構いません(半焼 → 全焼とか)。
もちろん、ネタを思い付いたからと言ってすぐにシナリオを書くとも限らないでしょうから、思い付いたネタはどこかにメモしておくと良いでしょう。後で見返したときに「今ならこのネタでシナリオが書ける!」となる日は必ずやってきます。
ここで言う「遊び」とは、車のハンドルの「遊び」、つまり「余裕」です。細部を詰め過ぎたシナリオは往々にして、プレイヤーの思わぬ提案で崩れることがあります。そんなときでも対応できるように、あまり詳細を詰めない方が遊びやすいシナリオになります。何なら、本番の遊んでいる最中でも、遊びやすさや楽しさを優先してその場でシナリオを書き換えるくらいの心持ちでいた方が気楽にシナリオが書けます。ただし、ある程度のプレイヤーが取りそうな行動は想定しておくことは必要ですが。
「シナリオは分岐が無いとつまらない」という人もいますが、無理に分岐を作る必要はありません。何だかんだ言って、プレイヤーはダイスが振りたいし、ダイスを一番振るのは言うまでもなく戦闘です。私もよく、オンセ(テキセ)用にほぼ戦闘オンリーのシナリオを作ります。戦闘が盛り上がれば、一本道でも割と満足感は出ます(実際戦闘が一番時間掛かるからね!)。
面白いと思ったシナリオは、メンバーを変えて繰り返し遊ぶことをお勧めします。私もトーキョーN◎VAの自作シナリオを4~5回くらい遊んでます。人が変わると見られる視点も変わるので、自分でも気付かなかった修正点が見つかることもあります。それをその都度シナリオに反映させながら熟成させていくのです。
繰り返し遊んで、練れてきたシナリオは、今度は「他の人でもこのシナリオでGMができるか」を試してみると良いでしょう。他の人でもGMができると分かったら、「TALTO」などのシナリオ公開サイトに掲載して、さらに多くの人に遊んでもらいましょう!
さあ、あなただけの物語を紡ごう。