本ページは TRPGシナリオ書きたいサーバー Advent Calendar 2023 の 16 日目の記事です。
今年も Advent Calendar の季節がやってまいりました。今年も私の大好きな「トーキョーN◎VA」を推しに推しまくります!
「トーキョーN◎VA」ってどうしても技能のデータやアイテムのデータが多過ぎて、初心者からは敬遠されがちなイメージがあります(私だけ?)。しかし「トーキョーN◎VA」は他のシステムと違って、ダイスを振るまで判定の成否が分からないということがほとんどありません。基本的には配られた手札を出して判定するので、ほとんどのケースにおいて「判定をする」と宣言した時点で成否は自分で分かっています。従って「思いっきりカッコいい演出をしたのにファンブルして恥ずかしい思いをした」なんてことがありません。「判定優先、演出後出し」が「トーキョーN◎VA」の基本なので、神業も宣言すれば必ず効果を発揮します。演出はプレイヤーの自由です。
このように、データによる裏付けと「判定優先、演出後出し」の大原則があるので、意外と初心者でもロールプレイがしやすいのです。「データが多い」ということに関しては、それを言ったら他にもデータ多いシステムいくらでもありますし、だいたい自分がよく使うデータしか覚えないからそんなに気にならないと思いますよ。
今回はここからが本題です。実は「トーキョーN◎VA」はゲームマスターにもやさしいシステムなのです。
この辺りは F.E.A.R. が出しているシステムでほぼ定着していますが、オープニングフェイズ(起)、ミドル(リサーチ)フェイズ(承)、クライマックスフェイズ(転)、エンディングフェイズ(結)というように「起承転結」が「フェイズ」という形であらかじめ分けられているので、そこに乗っかって後は思いついたところからシナリオを書き始めればいいように出来ています。
似たようなシステムでも「トーキョーナイトメア」だと時代設定的にもう少し現実味のある話を書かないといけなかったりしますが、「トーキョーN◎VA」は架空の近未来が舞台なので、あまり現実味がない内容でも「まぁN◎VAならさもありなんか」と割と受け入れてもらえる土壌が出来ているように感じます。
現代物は色々と想像が付きやすい反面、システムによってはあまり現実離れしたシナリオは書きにくいというところもあったりするので、そこはゲームマスターの腕の見せどころではあるのですが。
30年の歴史を持つ「トーキョーN◎VA」ですが、オンラインを中心に、愛好者はかなり多いと実感しています(かく言う私も先日「トーキョー夜会」に落選しました(涙))。「ダンジョンズ & ドラゴンズ」や「ソード・ワールド」などと肩を並べる、古くて新しいシステム、それが「トーキョーN◎VA」なのです。
さあ、あなたもニューロエイジへ。