1-圏に関する記述だけでかなりのボリュームになってしまったが, これでもだいぶ雑に解説している. より詳しいことは下記の参考書籍を読まれるのが良い.
いずれも原著と邦訳があり, 両方を読むことで英語の勉強にもなる.
射のみを用いて圏を定義する方法は以下に倣った.
竹内外史 : 層・圏・トポス 現代的集合像を求めて, 日本評論社 (1978)
の圏論パートもある程度参考になる. ただし後でトポスの話に使う分だけの話しか書かれていないので, 圏論の入門としてはやや物足りない. 古いものだと誤植や数学的な誤りもあるので, 復刊の方がお勧めである.
その他, 圏についての記述がある書籍として
森田康夫 : 代数概論, 裳華房 (1987)
川田敬義 : ホモロジー代数, 岩波基礎数学選書, 岩波書店 (1990)
を挙げておく.