双圏については, 二通りの双対の取り方がある. 1-射について双対を取るか, 2-射について双対を取るかである. 本稿では便宜上, 1-射について双対を取るものを「双対双圏」, 2-射について双対を取るものを「余双圏」と呼ぶことにする(これは正式な用語ではない).
双圏 $\mathcal{B}$ に対して $\mathcal{B}^\mathrm{op}$ を以下のように定義する.
自然同型 $\alpha^\mathrm{op}, \lambda^\mathrm{op}, \rho^\mathrm{op}$ は下図で定める.
コヒーレンス条件は各自書き下してみよ. これは双圏になる. 本稿では「双対双圏」と呼ぶことにする.
双圏 $\mathcal{B}$ に対して $\mathcal{B}^\mathrm{co}$ を
で定めても別の双圏ができる. 本稿では「余双圏」と呼ぶことにする.
$\mathcal{B}^\mathrm{co}$ が双圏であるから $\mathcal{B}^\mathrm{coop} := (\mathcal{B}^\mathrm{co})^\mathrm{op}$ も双圏(双対余双圏?)である.